スモールオフィス向けインターネットを高速化する具体的な方法
「オフィスのネットが遅くて仕事にならない…」 そんな悩みを抱えていませんか?
スモールオフィス(SOHO)では、ビデオ会議、クラウドストレージ、ファイル共有 などでインターネットの速度が業務に直結します。しかし、多くのオフィスでは回線契約やLAN環境が最適化されておらず、実力を発揮できていないことがよくあります。
本記事では、スモールオフィス向けに「インターネットを高速化する具体的な方法」を解説します。
現状の速度をチェックする
まずは、どこに問題があるのかを特定することが重要です。
インターネットの速度を測定
- Googleで「インターネット速度テスト」を検索して測定
- fast.com(Netflix公式)で測定

測定結果 | 対応策 |
100Mbps以上 | 問題なし(十分な速度と言える) |
50Mbps以下 | ルーターやLAN環境を見直す必要あり |
10Mbps以下 | 回線の変更を検討する必要あり |
オフィスで必要な速度の目安
- リモートワーク・ビデオ会議:50Mbps以上
- クラウドサービス利用:100Mbps以上
- 大容量データ転送:1Gbps以上
インターネット回線を最適化する
回線契約を見直す
スモールオフィスでは、
NURO光(概ね2Gbps/10Gbps)
NTT光クロス(概ね10Gbps)
などの高速回線を利用するのが理想です。

回線の種類 | 最大速度 | 備考 |
フレッツ光(1Gbps) | 1Gbps | 実測300Mbps前後 |
NURO光 | 2Gbps / 10Gbps | 高速&安定 |
auひかり | 5Gbps / 10Gbps | 高速なプランあり |
NTT光クロス | 10Gbps | NTT光クロス 10Gbps フレッツ光の上位プラン、対応エリアに注意 |
また、IPv6(IPoE)対応のプロバイダーに変更することで解決できる場合もあります。
IPv6(IPoE)対応プロバイダー例
- OCNバーチャルコネクト
- BIGLOBE IPv6オプション
- So-net IPv6プラス
ルーター・LAN環境の最適化
Wi-FiルーターをWi-Fi 6対応に変更
古いルーターを使っていると、
速度が大幅に低下しますので、
見直しが必要です。

オフィス向けおすすめルーター(Wi-Fi 6対応)
- BUFFALO WXR-6000AX12S(10Gbps対応)
- ASUS RT-AX86U(ゲーミング向けで安定)
- NEC Aterm WX5400HP(コスパ◎)
- YAMAHA WLX413(法人向けWi-Fi 6対応、安定性抜群)
ポイント
- Wi-Fi 6Eならさらに高速(6GHz帯対応)
- オフィスならメッシュWi-Fiも有効(TP-Link Deco Xシリーズなど)
- YAMAHA製品は、ネットワークの統合管理が可能で安定運用向き
LANケーブルをCat6Aに交換
意味がありません。

ケーブル規格 | 最大速度 | 最大距離 | おすすめ用途 |
Cat5e | 1Gbps | 100m | 最低限規格でおすすめはできません |
Cat6 | 10Gbps | 55m | 短距離ならOK |
Cat6A | 10Gbps | 100m | オフィス向け推奨! |
対策
- ルーター~パソコン間のLANケーブルをすべてCat6Aに交換
- 長距離配線ならCat6Aがベスト(安定した通信が可能)
スイッチングハブを10Gbps対応にする
そんなときは、
スイッチングハブ(中継装置)の速度がボトルネックになっている可能性があります。

10Gbps対応スイッチの例
- NETGEAR XS508M(10Gbps × 8ポート)
- QNAP QSW-M408-4C(SFP+対応)
- YAMAHA SWX3220-10G(法人向け10Gbpsスイッチ、高安定性)
注意点
- 古い1Gbpsスイッチを使うと、LAN全体が1Gbpsに制限される
- YAMAHA製品は、ネットワーク全体を統合管理できるため、SOHO環境での運用に適している
パソコン・デバイスの設定を最適化
ネットワークアダプタ(NIC)の設定
- Windowsの「速度とデュプレックス」を「10Gbps 全二重」に変更
- 有線LANを優先し、Wi-Fiをオフ

不要なバックグラウンド通信を停止
- Windows UpdateやOneDriveの同期が帯域を圧迫することがある
- タスクマネージャーでネットワーク使用率を確認し、不要なアプリを終了
スモールオフィスのインターネットを高速化するポイントまとめ
✅ 回線契約を見直し(IPv6対応, 10Gbps回線)
✅ Wi-FiルーターをWi-Fi 6対応に変更
✅ LANケーブルをCat6A以上にする
✅ スイッチングハブを10Gbps対応にする
✅ パソコンのネットワーク設定を最適化
これらの対策をすれば、スモールオフィスのネット環境が劇的に改善されます!
「ネットが遅い」と感じたら、ぜひ試してみてください。
おすすめはCat6A規格LAN
Cat6A規格LAN配線工事に関して詳しくは「おすすめはCat6A規格LAN」をご覧ください。